生命保険の基本的価値は、「保障」。
これは変わることはないと思っています。
中小企業経営者に万一の事があった際に、残された従業員の方やお客様を守ることができる素晴らしいものです。
リスクマネジメントの手段として、前述した通り「生命保険」は有効なのですが、そもそも中小企業経営者に万一の事があった際に、会社への影響を最小限にする組織作りが重要です。
これが本当の意味でのリスクマネジメントであり、全ての中小零細企業が目指すべきところです。
かくいう私も株式会社HELLO baseという中小零細企業の経営者です。
従業員は役員含めて13名と少数ですが、そのスタッフには家族がいて、仮に全員が3人家族で同居しているとすると、総勢で36名の生活を支えていく事になり、身が引き締まる思いです。
先ほどお伝えした通り、中小企業経営者に万一の事があった先に会社への影響を最小限にすることが大切ですが、自社で出来ているかと聞かれると、恥ずかしながら出来ておりません。
そんな私に万一の事があった際、事業承継する人間が現在はいないので、会社を清算する予定をしています。
(将来的には事業承継できるように変えていくつもりです)
会社を清算する際に起こる最大の問題は【従業員の処遇】です。
従業員さんの働く場所がなくなるわけですから、生活に大きな影響を与えます。
弊社では【2年間分の給与】を会社清算時に従業員さんに支払う事ができるように、生命保険で準備しており、従業員にも明示をしています。
しかし事業を承継できる人間が育ち、私に万一の事があった際に事業承継をする場合は、この資金は不要となります。
つまり会社の方向性によって、経営者の死亡時に必要な資金が異なるという事です。
前回の記事に書いた「借入返済に必要な資金」と「死亡退職金」については、事業継続・清算時ともに必要な資金でした。
次回は事業継続時に必要な資金について考えていきましょう。
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