先日雨上がりに大きな虹を見てすがすがしい気分になりました、株式会社HELLO base代表取締役 渡邉一史(わたなべひとし)です。
前回は、財務諸表をお預かりする理由についてお話いたしました。
そこでよく出てくる質問・ご相談は、
「なかなか財務諸表をお預かりできません」
ということです。
確かに財務諸表は企業のいろいろな情報が載っているので簡単に出すわけにはいかないです。
そこで皆様に考えていただきたいのは「なぜ保険募集人の仕事をしているか?」ということです。
これを我々は“職業観”と呼ぶのですが、この部分がお客様に伝わらないと、なかなか決算書はお預かりできませんし、経営者の方に信頼してもらうことはできません。
職業観を考えるときに気を付けないといけないのが、あくまで「お客様」を「主語」にして考えていただくということです。
一つ例を挙げると、法人保険募集人という仕事を行っている理由が「フルコミッションの保険の営業をすることでお金を稼ぎたいから」ということになると、お客様はどう感じられるでしょうか??
もちろんこの理由が悪いわけではありません。
生命保険という業界は成果が対価になって返ってくる分かりやすい仕組みです。
それ自体を全く否定するつもりはありませんが、お客様にとっては関係がないことです。
おそらくお客様にこの理由を伝えると逆効果になるでしょう。
来月からも法人保険のご提案に必要な知識について記事を書かせていただきますが、
・なぜ財務諸表が大事なのか?
・法人保険の募集人の仕事をしている理由
が自分の中で腑に落ちて、お客様にお話しできる状態にならないとどれだけ知識を身に着けたとしても、なかなか響かないと思います。
「なぜ財務諸表が大事なのか?」
「法人保険の募集人の仕事をしている理由」
がまず何より大事です。
企業でいうと、経営理念・ビジョンの部分です。
ここがしっかり言語化できないと、なかなか法人保険募集人としてうまくやっていけないと思うので、この記事をきっかけに考えてみてください。
私の研修を受講いただいている方から、先日こんなメールが届きました。
「職業観や財務諸表が必要な理由を言語化してお話するようになってから、経営者の方から私にも職業観を伝えてもらえる機会が増えました。職業観を知ると、自然にその方を応援したくなりました」
皆様もぜひ応援してもらえるような保険募集人を目指してください。